MBA留学する上で一番の懸念事項はお金だと思います。僕も実はそうでした。
本当は社会人経験2、3年積んでアメリカMBA留学に行こうと考えましたが、当時はトップ校に行きたく莫大な授業料に驚き留学計画を後回しにしていました。
30歳になり最後のチャンスと思い、出来るだけ安いMBA留学方法を必死で探し、中堅州立大学1年制MBA留学をすることに決めました。
それでもトップ校への留学に比べたらましですが、かなりまとまったお金が必要になります。留学中も日に日に消えていくお金に何度か不安を感じます。
そこで今回は留学資金調達方法についてまとめてみたいと思います。
アメリカMBA留学にかかるコストは?
合計いくら必要かは留学する大学や場所、それぞれの生活スタイルによって変わってきます。僕のMBA留学先や留学先の物価、生活スタイルはその中でも最低ラインだと思います。なので今回お伝えする金額は最低ラインだと思ってください。
航空券
航空券代は20万円くらいでしょうか。実は僕は航空券を購入していません。マイルを使用してここまで来ています。
留学する際は皆さん片道航空券を購入することと思いますが、片道航空券はものすごく高いです。往復料金とほとんど変わらないどころか往復料金の方が安い場合があります。
一方でマイルは往復の半分のマイル数でそのまま片道航空券に交換できます。普通に往復旅行するよりも貯めたマイルはこういった片道航空券に使用した方がお得だと思います。
授業料
授業料(諸経費含む)は1年でざっくり400万円です。僕は1年制MBAなのでこの金額が入学から卒業までに必要となる授業料です。
一括で請求されるわけでなく、秋、春に160万円ずつ。夏は80万円の請求書が来ます。
チェック、デビットカード、クレジットカードで支払い可能ですがデビットカード、クレジットカードは手数料が2.25%かかるのでいつもチェックで支払いしています。
5千円の追加料金を払えば更に160万円を4ヶ月にわたって分割払いすることも可能です。
そしてこの授業料は毎年上がっていくと思ってください。各大学ホームページで確認できる授業料は前年度の授業料です。その授業料より数十万円高くなることを予想してください。
僕の大学も前年度に比べて20万円上がりました。
保険
僕の保険代は年間で約25万円です。留学先大学の保険プログラムに加入しています。留学先での保険は必須です。
これは大学が保険加入を必須にしていることもありますし医療費の高いアメリカ、いつなにが起こるかなんでわかりません。保険はものすごく高いですが保険に入らない選択肢はありません。
大学によっては大学が用意した保険への加入が必須であったり、民間の保険で良かったりします。
民間の保険でよければ安いプランを探して節約することも可能かと思います。僕の大学は民間保険でも良いのですが、最低限カバーしなければならない内容が複雑でした。
それを満たす保険を探す労力と、節約できる金額を考えると、大学が用意した保険プランに加入するのがベストと判断しました。
教科書代
僕の教科書代は年間約3万円くらいです。ただこの金額に関しては留学先の大学、受ける授業によってかなり変わってきます。
アメリカの教科書はとても分厚く値段も高いです。ただ、教科書代を節約する方法もたくさんあります。複数人で一冊の教科書を使う、レンタルサービス、中古本の購入、PDFバージョンの購入など色々あります。
教科書代の節約に関してはこちら。↓

家賃
僕の家賃は光熱費込みで月7万円。年間で84万円です。
大学外にある民間経営の学生向けアパートに住んでいます。ルームメイトは2人いますが、個室と専用のバスルームがあるのでそんなにストレスのかかる環境ではありません。大学まで徒歩10分程度と場所もとても満足です。
大学院生は基本的に大学内のドミトリーに入れません。なので自分で探すことになるのですが、あまり安すぎる場所にしない方がいいと思います。
最初、留学前にCraig Listで大学付近の月4万円の場所を見つけ、その場所を2ヶ月間契約しました。しかし周辺環境の悪さや部屋の汚さ、ルームメイトの質がとても悪かったのでアメリカ到着翌日から新たな場所を探す羽目に。
結局2ヶ月分家賃を払いながら1ヶ月で退去し今の場所に来ました。
僕からのアドバイスですが渡米後1週間はAir bnbなどで仮住まいに滞在し、現地に来てからアパートを決めた方がいいです。そして住居は自分の安全に深く関わってきますのであまり節約しすぎないようにしてください。
食費
僕の食費は月2万円程度、年間で24万円です。これは意識して節約しています。
基本的に毎日自炊をしています。外食はほとんどしません。アメリカの外食はものすごく高いです。日本の吉野家のように500円以内でお腹いっぱい食べられるところはほとんどありません。
一方でアメリカのスーパーは野菜も肉もかなり安いです。なので節約したければ自炊することになります。
といっても僕は日本人。日本の米を食べたいし、たまにはカレーやうどんも食べたい。少し高いですが、日本食スーパーへ行き日本の食材も月3千円程度購入しています。
その他
その他に40万円程、学期と学期の間の休暇中の旅行に使いました。
せっかくアメリカにいるのでアメリカを満喫しなければなりません。加えて休み中はクラスメートも実家に帰ったりと、大学近くにいてもなにもやることがありません。
少し贅沢してアメリカ旅行するのもいいと思います。
合計
そんなこんなで年間約600万円ほどが必要となります。これはかなりの金額ですよね。僕も改めて計算してみて驚いています。
アメリカMBA留学資金調達方法
必要経費が分かったところで次は資金調達です。僕がどんな方法で600万円ほど確保したかご紹介します。
貯金
僕の場合社会人生活をある程度していますので数百万円の貯金はありました。ただこれだけでは留学資金全てを賄うことはできません。なので以下の方法と併用しました。
日本学生支援機構(JASSO)奨学金
次に使用したのは日本学生支援機構(JASSO)です。MBA留学においては日本学生支援機構の第二種奨学金、在学採用に申し込むことができます。
留学前に申し込み資料を入手し、入学後に申請書提出する形となります。基本的に留学中に申請、審査となるため資金調達の確実性については若干の不安がありますが、条件さえ満たしていればほぼ審査は通ると思います。
申し込み時に戸籍抄本や前職場の収入証明が必要ですので留学前に入手することを忘れずに。
僕は月15万円、1年で180万円借りています。利息はつきますが民間教育ローンを使用するよりもかなり低いのでオススメの方法です。
親からの借入
本当はこの手段を使いたくなかったのですが足りない分は親から借入しました。社会人にもなって親に泣きつくのは気持ち的には避けたかったです。
ですが民間ローンの莫大な金利を払うことを考えれば背に腹は変えられません。留学終了後きちりと利子もつけて返済するつもりです。もちろん金利は民間ローンに比べ低くしますが。
資金調達方法で、検討したけど使わなかったもの
以下の方法も検討したので、ご紹介します。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫も教育ローンを用意しています。日本学生支援機構に比べて金利は高いですが民間ローンに比べたら格安の金利です。
本当はこの方法を使いたかったのですが以下のようにハードルが高く諦めました。
まず申込み人は継続的な収入がなければなりません。ということは留学する本人は申し込みすることはできません。そのため申込みを親に依頼しなければならないのです。
となると親に日本政策金融公庫から借入してもらい、そのお金を親から僕が借入することになります。なので親からの借入となんら変わりません。
僕の場合、幸いにも親の金銭状況に余裕があったため親からの借入を選択しました。
民間教育ローン
民間教育ローンもいくつか調べましたが、どこも継続的な収入がなければ借りることはできません。
となると日本政策金融公庫同様、親からの借入と実質変わらなくなります。そのため、この方法は諦めました。
まとめ
アメリカMBA留学はとてもお金がかかります。僕のように授業料の安い中堅州立大学を選んだとしても数百万円の出費が必要となります。
だからと言って諦めるのももったいない話。留学資金を調達する方法は何個かありますので資金面で諦めずに夢のMBA留学達成してください。
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