みんなで卒業するんだ!MBA学生のテスト前助け合い術

スポンサーリンク
アメリカ1年制MBA留学

アメリカMBAで一番びっくりしたのがクラスメート同士の連帯感。誰一人脱落する人を作らず、60人全員で卒業を目指すといった雰囲気がありました。

特にテスト前になると、忙しい中でも色々な形で助け合います。もちろん僕もそれらを何度も活用しましたし、自分でも価値を提供できた部分はあると思っています。

そこで今回は、MBA学生のテスト前助け合い術について書いていきます。

スポンサーリンク

スタディーガイド

テスト前になると、スタディーガイドと呼ばれるテスト出題範囲の要点をまとめた資料が回ってきます。誰かがまず大まかな枠組みを作って全員(又は希望者)に共有し、グーグルドキュメントを使って、みんなで完成させます。

内容は各チャプターの重要ポイント、覚えるべきこと、教授がコメントしたことなど、テストに有益な情報は全て載っています。

最終的にはスタディーガイドの内容を覚えるだけで、かなりの高得点が狙えるほどの完成度になりました。

僕もスタディーガイドを元にテスト勉強し、テスト当日朝にスタディーガイドを使って最後の仕上げをし、テストに挑んでいました。

スタディーガイドにかなり助けてもらいましたし、スタディーガイドのおかげで効率的にテスト勉強できたと思います。

 

フラッシュカード(単語カード)

テスト前は覚えなければならないことがたくさんあります。そこで一番効率がいいのは、昔ながらのフラッシュカード(単語カード)。昔は紙で作成していましたが、現代はアプリやオンラインでフラッシュカードの作成ができます。

そして、オンラインで作ったフラッシュカードは共有も可能です。誰かが作ったフラッシュカードがテストやクイズ前には回ってきました。

僕は作ったことはないですが、何度ももらったフラッシュカードを活用させていただきました。ただ、自分で作らないので必要な言葉が載っていなかったり、逆に必要ない言葉が載っていたりしていたので、活用する時は自己責任です。

 

スタディーセッション

スタディーセッションは2種類に分類できます。教授又はTA(ティーチングアシスタント)が主催するものと、学生だけで行うものです。

教授又はTAが主催するスタディーセッション

教授又はTAが主催するスタディーセッションは、出席は任意で、主にテスト前に質問がある学生が出席して質問し、教授が答える形で進みます。毎回ではないですが、出席した学生がスタディーセッションの内容をまとめたものが共有されます。

ちなみに、僕は質問がなくても出席するようにしていました。誰かの質問の答えを聞くだけで、テストに役立つことが多かったからです。

学生だけで行うスタディーセッション

学生だけで行うスタディーセッションは、出席は任意で、テスト勉強を一緒に行うのが目的です。不特定多数の人に呼びかけるものもあれば、仲良い人同士で行うこともあります。

練習問題を一緒に解いて答え合わせをしたり、重要なポイントを再確認したり、わからなかったことは仲間に質問したりできます。

更に、MBAはクラスメートに様々なバックグラウンドの人がいます。ファイナンスのスタディーセッションではファイナンス専攻だった人を誘って教えてもらったりしました。

僕は誘われた際は、毎回出席していました。理由はわからないことがあれば聞けるし、知ってることでも人へ説明することを通して、自分の理解が深まるからです。

 

チートシート

授業によっては、チートシートの持込み可のテストもあります。チートシートはテストに必要な情報や知識をまとめたもので、自作したものを持込み、それを見ながらテストを受けることができます。

通常、枚数制限があるので、いかに効率よく必要な情報を盛り込むかが鍵になります。具体的には情報の取捨選択と、レイアウトが重要になってきます。他にも文字サイズを読める限界まで小さくして、余白を限界まで狭めたりといった細かな点まで工夫が必要とされます。

そして、テスト前に誰かが作ったチートシートが回ってきます。本当にびっくりする完成度で、無駄なく配置された情報は芸術品のようです。僕はそれを元に不必要な部分は消し、必要な情報を追加するなど、自分なりのアレンジを加えたものを印刷して、テストに持ち込んでいました。

 

リーディングアサインメント(課題図書)の要約

授業によっては、授業で扱ったケースやリーディングアサインメント(課題図書)の記事内容が頭に入っていないと回答できない問題をテストで課してきます。

日頃からそれらを読んでいても、テスト前に再度読んで内容の確認をしたいですし、日頃から読んでいなかったら、テスト前に慌てて読まなければなりません。

しかしながら、テスト前にそんな時間はありません。

そこで、ケースや記事を要約したものをみんな協力して作成していました。一人最低1個、担当する記事を決めて、読んで、要約をグーグルスプレッドシートに記載し、みんなで参照できるようにしました。

これが本当に助かりました。僕はネイティブではないので、読むのに他の人の2倍近く時間がかかります。リーディングアサインメントの要約のおかげで、テスト前の貴重な時間を僕はもっと大切なことに時間を割くことができました。

 

成績計算シート

アメリカの大学の成績はテスト以外にも、宿題、クイズ、参加点(授業中にどれだけ有益な発言をしたか)、プレゼン、プロジェクトなどのポイントで決まります。成績の付け方はシラバスに明確に記載されていますが、それぞれ比重が違うので少し複雑な計算する必要があります。

そこで、期末テスト前に、自分が期末テストで何点取ればいいか把握する目的で、成績の計算式を組み込んだエクセルファイルが回ってきます。

例えば、期末テストで60点取ればAが取れる人は、テスト勉強は程々にして他のことに時間を使いますし、95点取らなければAが取れない人は必死に勉強します。

ROI重視のアメリカらしい考えですね。僕もこの考えに近いので、大いに活用しました。

 

最後に:MBA学生のテスト前助け合い術

このようにMBAではクラスメート同士でたくさん助け合いました。中にはタダ乗りする人もいましたが、そういう人が一定数発生していまうのはしょうがないです。

僕は助ける側になろうと努力しましたが、どちらかと言えば僕も助けられてばっかだったと思います。MBAを無事に卒業できたのも、素晴らしいクラスメートに出会え、助けてもらったからです。決して僕だけの成果ではありません。

それよりも、助け合いの精神の溢れる場所はとても居心地がとても良かったです。

良かったらこちらもご参考ください。↓

勉強だけじゃない!アメリカMBA留学で得られたこと
アメリカ1年制MBA留学を振り返って、本当に充実した1年だと思っています。MBA留学を決断できたのも、授業料の安い中堅州立大学の1年制プログラムに出会えたからだと思っています。この記事では良かったことを5個に絞って書きました。
アメリカ人も言いたいことをストレートに伝えない!?アメリカ人のコミュニケーション術
アメリカ人でも間接的コミュニケーションをします。アメリカMBA留学では何度もその場面を見ました。この記事ではMBA留学中の体験を元に、アメリカ人の間接的コミュニケーションについて書きます。
クラスメートと仲良くなろう!アメリカMBA学生のSNS活用術!
アメリカMBA留学中はできるだけ仲間と交流したいですよね。この記事ではアメリカMBA学生のSNS活用術を大公開しています。用途別にSMS、GroupMe、Instagram、Snapchat、Venmoなどの複数のSNSを使い分けて学生間で交流しています。日本では馴染みのないSNSも紹介しています。

コメント