ふとオーロラを見てみたいと思い、2月に7日間で北欧スウェーデン、ノルウェーに行ってきました。メインはスウェーデンのアビスコ 。
相当行くのに苦労しましたが期待通り綺麗なオーロラを見ることができました。
そこで今回は「時間が限られてるけどオーロラをみたい」「せっかく行ったのに全く見られないのは嫌」という方のためにオーロラ観測率の高いスウェーデンアビスコへの旅行ついて書いていきたいと思います。
なぜオーロラ鑑賞にアビスコがおすすめ?
オーロラを見るには北欧、アイルランド、カナダなどいろいろな候補地があります。その中で僕がアビスコ をお勧めする理由についてまとめてみました。
高いオーロラ観測率
オーロラ鑑賞できる候補地の中でアビスコのオーロラ観測率は上位です。その理由は高い晴天率。アビスコ郊外にある山が雲をブロックするので、オーロラシーズンのアビスコは晴天が続きそうです。
もちろんオーロラは太陽活動に左右されます。ですがそれは運なのでコントロールできません。せめて晴天率の高い場所に立ってオーロラを見れる確率を上げましょう。
僕は2泊しましたが、両日ともオーロラを見ることができました。
オーロラ・スカイ・ステーション
アビスコ 郊外にオーロラ・スカイ・ステーションという山の中腹からオーロラ鑑賞できる施設があります。標高が高くなれば遮るものもありませんし、空気も澄んでいます。
オーロラ・スカイ・ステーションまではアビスコ の街から徒歩とリフトで行くことができます。防寒具、ブーツもオーロラ・スカイ・ステーションへのツアー料金に含まれていますので寒さを気にする必要はありません。
宿泊施設からオーロラが見れる
アビスコはとても小さな村です。しかも宿泊施設の周りは何もありません。目の前には広大な湖が広がっているだけです(もちろん凍っていますが)。街は遠く離れ、とても暗いので宿泊施設からでもオーロラを見ることができます。
ところがカナダのイエローナイフやノルウェーのトロムソは都市です。とても賑やかで街灯が邪魔をし街中からオーロラをみることはできません。その点、気軽にオーロラ鑑賞ができるのはアビスコのいい所です。
アビスコ へのアクセス(行き方)・ルート計画
アビスコには空港がありませんので、鉄道かバスでの入ることになります。アビスコまでのルートをまとめてみました。
キルナまで空路、キルナから鉄道
アビスコから100km離れたキルナという街に空港があります。そこにスウェーデンの首都ストックホルムからの便があります。
ストックホルムから1日数便ありキルナ空港までは比較的便利です。ですがキルナ空港からのアクセスが少し大変なようです。空港と鉄道駅が離れておりバスで鉄道駅まで移動しなければなりません。
また鉄道は1日2本で接続が悪く、必ずキルナで1泊する必要があるようです。このような理由からキルナまで空路で移動する方法は選択しませんでした。
ストックホルムから寝台列車
ストックホルムを夕方出発し、翌日昼前にアビスコに到着する寝台列車があります。ストックホルムからアビスコまでは17時間。約1,300kmの鉄道旅です。
気の遠くなる時間ですが、寝台列車なのでベッドで眠れますしシャワーも浴びれます。それと夜行なので時間とお金を有効に使うことができます。
僕は行きはこのルートを選択しました。
ナルヴィックまで空路、ナルヴィックから列車
ナルヴィックはアビスコ から国境を越えたノルウェーの都市で列車で約2時間です。この街は北極圏にある不凍港として有名な都市です。
ナルヴィックへは首都オスロからの飛行機が1日数便あるので便利です。ナルヴィック午後出発の列車があるので、オスロを朝飛べばその日のうちにアビスコへ到着できるようです。ノルウェーからアビスコへ行く場合、オススメのルートです。
僕はオスロ観光もしたかったので、帰りはこのルートにしました。
僕の選んだルート
初めての北欧。せっかくなのでオーロラだけでなくいろんな所に行きたい。ということでストックホルムとオスロを組み合わせてこんなルートにしました。我ながら効率的で素晴らしいルートだと思います。
1日目: 夜ストックホルム着
2日目: ストックホルム観光。夕方アビスコへ向けて出発
3日目: 昼頃アビスコ到着 夜オーロラ鑑賞
4日目: 終日アビスコでゆっくり。夜オーロラ鑑賞
5日目: ナルヴィックへ移動。午後ナルヴィックを少し観光
6日目: 早朝ナルヴィックからオスロへ。到着後昼過ぎまでオスロ観光
午後オスロ出発
アビスコ オーロラ鑑賞旅行の航空券と費用
冬の北欧行き航空券はびっくりする程安かったです。僕は当時シンガポール在住だったので、シンガポール発カタール航空のドーハ経由便を66,000円で購入しました。乗り継ぎもすごく順調でした。
寝台電車はスウェーデン国鉄(SJ)のホームページから直接購入。9,000円弱でした。もちろん英語ですが、高校英語ができれば購入できます。
アビスコ ではドミトリーに泊まり宿泊費を浮かせ(それでも高い)、ストックホルムとナルヴィックでは格安ホテルに泊まることに。
食費もかなり抑えました。ストックホルムで食材を買い込んでアビスコに持ち込み、アビスコでは自炊しました。他都市ではレストランに入らずファストフードで済ませるようにしました。
涙ぐましい努力のおかげで、物価の高いイメージの北欧ですが7日間で航空券含めて約140,000円で楽しむことができました。
ちなみに今回現金は一切持って行きませんでした。スウェーデンもノルウェーもカード社会。レストランもバスも全てクレジットカード決済ができます。むしろバスなどではクレジットカードオンリーかもしれません。なのでクレジットカードを念のため複数枚持っていくことをお勧めします。
今回の旅ではチップは一切支払いませんでした。スウェーデンとノルウェーはチップ文化ではありません。
アビスコ オーロラ鑑賞旅行の宿泊予約
6日間の旅行でしたが、宿泊したのは4日間のみ。1日は夜行列車の中で過ごし、1日は飛行機の中で夜を過ごしました。
アビスコ ではSTF Abisko Tourist stationに泊まりました。ここはアビスコ 国立公園内にあり、Abisko Tourist Station(鉄道駅)から徒歩アクセス可能。宿泊施設からオーロラ・スカイ・ステーションにも徒歩で行けます。
またフロントデスクでは現地ツアーや電車の予約ができます。私はドミトリーに泊まりましたが、とても清潔でした。もちろんキッチンも併設です。そしてサウナもあります。ドミトリー以外にもプライベートルームやキャビンもあります。
アビスコ でオーロラを見るならここ一択だと思います。
ストックホルムでは場所と値段を優先してStockholm innに泊まりました。中央駅や中心地から徒歩圏内でありながら値段が手頃です。その分、部屋は地下に位置しており窓がなく、2段ベッドで寝心地はあまり良くありませんでした。ですが場所と値段を優先させるならオススメです。
ナルヴィックではAstrupgården Room & Apartmentsに泊まりました。もちろん場所と値段で選びました。物価の高いノルウェーですが、街の中心地にありながらかなり安く泊まれました。シャワートイレ共用ですが、綺麗で快適に過ごせました。
アビスコ オーロラ鑑賞旅行に持っていった服装
シンガポール在住だったため冬着を持っておらず、薄手のダウンジャケットが一番強力なアイテムでした。そのため急遽ユニクロでウルトラヒートテックを購入。これがかなり活躍してくれました。
そんなこんなでストックホルムやオスロではTシャツ、ウルトラヒートテックのインナーと薄手のダウンジャケットを重ね着してある程度快適に過ごすことができました。
ただアビスコ は-30℃の世界。この気温になると何を着ても寒いです。あまり長時間外にいることはできませんでした。加えて顔がものすごく痛いです。そのため小さなタオルを顔に巻いて目以外は覆うようにしました。
あと重要なのは、ニット帽と手袋。これは必須です。
ちなみにオーロラ・スカイ・ステーションへ行くツアー参加時は防寒具とブーツを貸してもらえます。この防寒具とブーツ只者ではなく、これを身につけると全く寒さを感じませんでした。なのでツアー参加時は気にしなくていいと思います。
最後に:スウェーデンアビスコオーロラ鑑賞
オーロラ鑑賞にはアビスコ が本当におすすめです。美しい景色に囲まれ、静かな森の音を聞きながらオーロラ鑑賞ができます。七色に輝くオーロラが頭上でダンスした光景は今でも僕の脳裏に焼きついています。
行くのは少し大変ですが、行く価値は絶対にあります。
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