シンガポール就職して良くなかったこと

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シンガポール海外就職

僕はMBA留学前にシンガポールの日系企業、現地法人に現地採用として働きました。

20代のうちに海外で働きたいと思って、勢いでシンガポールへ飛び立つことに。シンガポール就職して良かったことは数えきれない程ありました。

しかしながら、良くなかったことも多々ありました。今回はシンガポール就職の良くなかったことについて書いていきたいと思います。

 

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シンガポール就職して良くなかったこと1:現地採用はキャリアアップが難しい

日系企業の現地法人だったので、オフィス自体は小さいです。その中で、マネージャーは基本的に本社駐在員。運良く現地人をマネージャー職に置くことになっても、自分の上には勤続10年の優秀な現地採用が2人いました。

その内の一人は現地採用の日本人で、今までの社会人生活で出会った同僚の中で一番頭が切れる人でした。しかもその人が役職もなく、10年近く働いている状態でした。なので、自分がどれだけ結果を出したとしてもマネージャー職になるには10年以上、もしくは一生なれないかもしれなかったです。

昇進しないとやる仕事はずっと同じ。日々同じ責任範囲の仕事を行うことになります。昇進して、チームを持って、マネジメントスキルを身につけることはこの会社にいては不可能そうでした。

 

「シンガポール就職して良くなかったこと2:今の生活をずっと続けてもいいのか」という不安

シンガポールアパート

将来への不安が数ヶ月おきにやってきます。自分はこのままでいいのか。一生この国にいるつもりでなければ、いつ帰国するか。シンガポール就職前にたくさん悩んで、悩んで、ようやく納得していた部分ですが、再度やってきます。

毎日の生活は楽しかったです。日本ずっといたら味わえないようなワクワクする毎日でした。でもずっとこのままの生活ではいけない。一生このままではない。何かを変えなければならない。

楽しみながらも頭の片隅では答えのない悩みをずっと抱えていたと思います。

 

シンガポール就職して良くなかったこと3:シンガポールビザ更新の不安

シンガポールの就労ビザ取得は年々難しくなってきます。会社がサポートしてくれるとはいえ、自分ではコントロールできないもの。政府がダメだといったら更新できず、帰国を余儀なくされます。なので更新時期前は不安を抱えていました。

それと同時に自分の人生をシンガポール政府に委ねるのはリスクが高すぎる。自分の人生は自分でコントロールしなくては。ここは自分の居場所ではないと思うようになりました。

さらに、雇用の不安も常にありました。シンガポールは日本のように手厚く労働者が守られていません。経営者はクビにすることも容易です。自分のパフォーマンスが悪ければ当然クビですし、会社の業績が悪ければ現地人よりも給料が高めの自分が真っ先にクビ候補になります。

加えて、日系会社のシンガポール現地法人だったため、東南アジアが儲からないとなれば、シンガポール撤退となる可能性もありました。失職することは、シンガポールビザを失うことと同義です。

 

日本にいる時以上に人生のリスクを抱えていたことになります。

 

シンガポール就職して良くなかったこと4:シンガポールの社会保障の不安

シンガポールには日本のように、高額医療費制度がありません。一応会社の保険に入ってるとはいえ、もし自分が大怪我や大病を患ったらどうしようという不安はありました。日本ではなんとかなることが、海外ではお金がなければどうにもならないということになります。

そういった不安もあり、日々の生活は日本で生活している時以上に、健康や安全に気をつけていました。それでも、年齢と共にリスクは上がっていきます。そのため、若いうちにこの国を出なければと思うようになりました。

また、シンガポールでは労働ビザの外国人はシンガポールの年金制度に加入できません。永住権取得すればシンガポールの年金制度に加入できますが、それまでは自己責任でなんとかしなければなりません。

自分の場合、シンガポールで骨を埋めるつもりはありませんでした。なのでいつか日本へ帰るだろう。と思っていました。そのため、シンガポールの年金制度に加入できないのは問題ないのですが、シンガポールにいる期間は日本の年金制度へ支払いをしていません。

 

ということは、将来の年金受給額は他の人より低くなってしまいます。

 

シンガポール就職して良くなかったこと5:シンガポール生活に飽きる

ディバパリ

シンガポール生活の序盤は毎日ワクワクの連続です。大都会でエンターテイメントが充実していて、街は多様性に溢れています。ですが、途中でどうしても飽きてきます。どこにいっても、ショッピングモールだらけ。全て人工物で風情がない。四季がないので1年がメリハリなく、惰性で流れていく感覚です。

さらにシンガポールは東京23区より少し大きい程度の国です。3ヶ月あれば住宅地を除いて全て周れちゃうので、シンガポール国内には行くところがなくなります。となると、週末に海外に行くことになります。

僕もいろいろ行きました。路線バスでマレーシアのジョホールバルへ行ったり。フェリーでインドネシアのバタム島へ行ったり。飛行機で周辺国に行ったり。1年半くらいはこの生活を楽しめますが、次第に飽きてきます。

理由は、ビーチリゾートは飛行機代や滞在費が高めなので毎回行くわけにいきません。ジョグジャカルタやトバ湖、アンコールワットなどの観光地は一回行けば十分です。

便数が多く飛行機代が安いのはバンコクやジャカルタ、クアラルンプールなどの周辺国首都。ですがやることは限られており、物価が安いのでちょっといいホテルに泊まってバスタブを楽しんだり、マッサージを楽しんだり、日本食を楽しんだりするくらい。

さらに、いずれも発展途上国なのでストレスが溜まる場面が多々あります。空気は悪いですし、クラクションはうるさい。タクシー運転手との喧嘩などなど。

 

だんだん疲れて、週末を特に何もせずシンガポールで過ごすことも増えました。

 

最後に:シンガポール就職して良くなかったこと

シンガポール就職によって失うこともありますし、良くないこともたくさんあります。ただ、振り返るとそれ以上に良いこともたくさんありました。

どんな人生の選択をしても全てを手に入れることはできません。もし興味あれば、ぜひシンガポール就職してみてください。

シンガポール就職の良かったことについてはこちらに書きました↓

シンガポール就職して良かったこと
僕は20代後半にシンガポールの日系企業、現地法人に現地採用として働きました。そんなシンガポール就職を振り返って、良かった点を4点書いています。1、ワークライフバランスが取れる。2、東南アジア各地への旅行。3、同年代の人とのルームシェア。4、税金が安い。

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