シンガポールの税金はこんなに安い!シンガポールの給料事情と日本と手取り額比較

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シンガポール就職

シンガポールは世界で最も税金の低い国の一つです。実際に日本に戻ってきて、手取り額の少なさにはびっくりしました。

夢の海外生活と言っても、お金も重要ですよね。

今回はそんなシンガポールの給料事情、所得税、そして日本との手取り額の違いを比較します。

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シンガポールの給料事情

基本給(月給)

シンガポールでも日本と給料構造は変わりません。まずは基本給がベースとなります。

僕の会社では年に1回昇給のチャンスがありました。

余談ですが、シンガポールでは給料といえば月給です。日本のように年収を元に語られることはありません。当然、シンガポールの求人票に乗ってるのは月給です。

AWS

次にAWSというものがあります。AWSは(Annual Wage Supplement)の略で、別名13ヶ月目の給料です。毎年末、1ヶ月分の給料が追加で支払われます。

考え方は、1ヶ月を4週としたとき、4週 x 12ヶ月で48週になります。一方で、実際には1年は約52週です。その差分の給料(4週間分)を補うために支払われるものです。

業績に関係なく必ず支払われます。なので、月給の13ヶ月分が必ず支払われる額となります。

ボーナス

上記に追加して、会社業績や個人成績によりボーナスが支給されます。僕の会社は旧正月の前月に支払われていました。

各種手当

さらに追加して、各種手当が乗ってきます。この部分は会社により違うと思います。僕は、交通費、出張、20時以降まで残業時のタクシー代といった物が支払われました。

残業代は出ない

日本と違って、ホワイトカラーは残業代が出ません。シンガポールでは転職が一般的なため、劣悪な労働環境だとすぐに人が離れていってしまいます。なので、仕事量は適切に保たれており、みなさん効率的に仕事していました。

シンガポールの税金

シンガポールで個人が所得から納めなければならない税金は所得税のみです。日本のように住民税や保険料は徴収されません。この所得税について見ていきます。

最高税率

2020年現在、シンガポールの最高所得税率は22%です。一方で日本の最高税率は45%。これだけでもシンガポールがいかに低税率なのかわかると思います。

さらに日本では所得税に加え、住民税や各種保険料を納める必要があります。これらを合わせると日本の高額所得者は稼ぎの半分以上を徴収されることになります。

シンガポール就職の税率

多くのシンガポール就職の人は年間、S$40,000〜S$80,000を受け取ると思います。その人たちの税率は2020年現在、7%です。

IRAS(シンガポール国税)のホームページでは所得税率のテーブルが確認できます。以下は年収S$40,000〜S$80,000の人のテーブルです。

Chargeable IncomeIncome Tax Rate (%)Gross Tax Payable ($)

First $40,000
Next $40,000


7

550
2,800

Chargeable Incomeはボーナスを含めた総支給額から様々な控除額を引いて算出します。その中の一般控除額は毎年、経済の好不調によって控除できる額が変わります。
 
税率はこのように計算します。仮にChargeable IncomeがS$50,000の人はS$550とS$40,000を超えた分の7%が所得税額となり、税額がS$1,250となります。計算式は以下の通りです。
S$550  +  S$10,000  x  7%  =  S$1,250

所得税の払い方

シンガポールでは所得税は毎月源泉徴収させるのではなく、確定申告後に納めることになります。その際、一括で納めることもできますし、前年分を1年かけて分割で納めることもできます。

分割しても金利負担がないため、僕は分割で納めていました。

日本とシンガポールの手取り額の比較

年収600万円の人で日本とシンガポールの手取り額を比較してみましょう。

日本

実際に引かれる額は、扶養の有無や居住している自治体により異なるため、一般的に言われている、手取りは額面の8割として計算します。

600万円  x  80%  =  480万円

シンガポール

為替レートは変動しますが、S$1 = 80円で計算したいと思います。控除額はなしと仮定して計算します。

まずは600万円をシンガポールドルに換算します。

600万円  /  80円  =  S$75,000

 

既出のテーブルを使い、所得税額を計算します。

S$550  +  S$35,000  x  7%  =   S$3,000

 

年収から税額を引きます。

S$75,000  –  S$3,000  =  S$72,000

 

最後に日本円に戻します。

S$72,000  x  80円  =  576万円

手取り額の比較

同じ年収600万円でも日本では手取り480万円。シンガポールでは576万円となります。その差は96万円。100万円近い差となりました。

もちろん生活費はシンガポールの方が高いですが、手元に残るお金は日本時代より多かったです。

ちなみに日本で手取り576万円を確保したかったら、額面約720万円必要となります。課長級の年収ですよね。

最後に

シンガポールの税金がどれだけ安いかわかってもらえたでしょうか。

僕はシンガポールの会社の他に日本の会社、2社から内定をもらっていました。その中で一番額面が低かったのがシンガポールの会社からでした。

お金は諦めていましたが、シンガポールの低税率のおかげで実際は手取り額は一番多かったです。その間にたくさん海外旅行をしながら、お金も貯めることができました。

ぜひ、シンガポール就職に挑戦してみてください。

良かったらこちらもご参考ください。↓

シンガポール就職して良かったこと
僕は20代後半にシンガポールの日系企業、現地法人に現地採用として働きました。そんなシンガポール就職を振り返って、良かった点を4点書いています。1、ワークライフバランスが取れる。2、東南アジア各地への旅行。3、同年代の人とのルームシェア。4、税金が安い。
シンガポール就職して良くなかったこと
僕は20代後半にシンガポールの日系企業、現地法人に現地採用として働きました。そんなシンガポール就職を振り返って、良くなかった点を5点書いています。1、キャリアアップが難しい。2、「今の生活をずっと続けてもいいのか」という不安。3、シンガポールビザ更新の不安。4、シンガポールの社会保障の不安。5、シンガポール生活に飽きる

 

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