「コロナ禍」のアメリカMBA留学生活の変化 -大学生活編-

スポンサーリンク
アメリカ州立大学MBA留学生活

アメリカでも感染拡大中の新型ウイルス 。僕のアメリカMBA留学の形も大きく変化しました。非常事態下でのアメリカMBA留学生活。自分の記録も兼ねて記していきたいと思います。

普段の生活も変わりましたが、今回は大学生活の変化に絞って書いていきたいと思います。

スポンサーリンク

コロナ禍のアメリカMBA留学生活1: 全授業オンライン化

春休み以降の学期終了まで全ての授業がオンラインへ移行しました。よって、現在大学に通うことなく全ての授業を家からオンラインで受講しています。オンライン授業への変化から、実際の授業について書いていきます。

オンライン授業へスムーズな移行

時系列で追っていくと、こんな感じでオンライン授業への移行が進みました。

3月9日大学よりメール受領「春休み後の3月23日から2週間オンライン授業化」
3月13日連邦政府の「国家非常事態宣言」
3月14日春休み開始
3月17日大学よりメール受領「3月23日からセメスター終了までオンライン授業化、大学寮居住者は3月19日までの退去要請」
3月23日オンライン授業開始

アメリカでの感染拡大スピードと合わせて、大学のオンラインへの移行判断はスピーディーに行われました。特に、3月17日に「セメスター終了までオンライン授業化する」とメール受領した時点では、どこまで感染拡大するかまだ見解が分かれていました。なので「判断が早い。もう1、2週間様子を見て決断するべきだ」と僕は感じました。ですが、現在の感染拡大状況をみると、大学側のその時点での決断は正解だったと思います。

日本ならこのような大胆な決断はせず、期限を2週間ずつにするなど、様子を見ながら判断をしていたと思います。そして現場が混乱しながら、手探りでもの事を進めていたと思います。こうやって責任ある人がスパッと決断してくれると、みんな覚悟できます。今回、アメリカの大胆な決断に驚かされました。

そして、オンラインへの移行はとてもスムーズに行われました。その理由の二つあると考えています。一つは感染拡大のタイミング。ちょうど、アメリカで感染拡大し始めた時、春休みで一週間授業が休みでした。そのため、教授、職員がオンライン授業を準備するための時間ができたと思います。

もう一つは、オンライン授業化に不可欠なITへの投資が既に行われていたことです。もともと、僕の大学はオンラインMBA授業があります。そのため、既存のITツールを活用できたこと、そしてそれらを使うノウハウもあったことです。

ここでもアメリカのテクノロジーへの対応に驚かされました。

オンライン授業の形式

オンライン授業の形式は授業によりバラバラです。生徒とのインタラクションを重視する教授はズームを使った「リアルタイム」オンライン授業。特に気にしない教授は、事前撮影した動画をオンラインプラットフォーム上に投稿し、生徒が好きな時間に見る形式です。

僕は「リアルタイム」の方が好きです。リアルタイムだと教授とのインタラクションが少なからずあるので、授業で不明な点があれば質問がその場でできます。質問はチャット機能を使うこともできましす、スピーカーオンにして話すこともできます。僕は英語を話すのが苦手な日本人。チャット機能を大いに活用して、授業中に質問しています。

それでも、教室で授業を受けている時と比べるとインタラクションの度合は大きく減ります。もちろん授業への集中度も違ってきます。教室で授業受けることの恩恵を改めて認識しました。

コロナ禍のアメリカMBA留学生活2: グループワークのオンライン化

グループワークも以前みたいに、みんな集まって行うことができなくなりました。そこで活用しているのが、FaceTimeとGoogle Docs。

偶然にも僕のグループは全員アップルユーザー。そこで、FaceTimeのグループコールを使って、グループワークを行なっています。ただ、話すのがあまり得意な僕にとっては大きな負担です。グループコールでは会話に入りづらいです。「俺が発言するぞ」という目配せができないので、どうしても発言するタイミングが掴めません。うまくいかずに会話に入れないこともあれば、会話が重なる時もあります。電話会議などで流れを遮らずに会話に参加するには、もう少し慣れが必要なようです。グループワークのオンライン化により、一段とグループワークの難易度が上がったような気がします。

そして、FaceTimeを繋ぎながらGoogle Docs上でスライドやエグゼクティブサマリーを作成していきます。Google Docsはリアルタイムで更新されるので、こういった時はとても便利です。反対にリアルタイムで更新されてしまうので、変更したら変更前に戻れないことも。

とにかく、この方法でしかグループワークは進められません。言い訳せずに精一杯対応できるようになりたいと考えています。

コロナ禍のアメリカMBA留学生活3:大学への立ち入り禁止

大学施設への立ち入りが禁止されました。よって教室や自習室はもちろんのこと、図書館やコンピューター室、ジムなど全ての施設の使用ができなくなりました。

そのことから、授業料一部返還を求めたオンライン嘆願が生徒間で始まりました。大学の莫大な授業料には、施設使用料も含まれております。それらを使用できないなら、返還してほしいという主張は真っ当だと思います。僕も署名しました。

しかしながら現実は厳しいと思います。アメリカの企業や団体は抜かりがないです。高額な弁護士を雇い、今回の様な事態が起こっても大学側に損害がでないに様、Terms & Conditionsを作成していると思います。やはり個人の立場は弱いです。

この件に関して、もう少し状況注視していきたいと思います。

コロナ禍のアメリカMBA留学生活でも変わらなかったこと

逆に変わらなかったこともあります。それは自分のビザステータスです。アメリカ学生ビザは授業出席を条件に付与されています。通常、オンライン授業出席ではビザ用件は満たしません。よってオンライン授業へ移行したらビザ用件を満たすことができません。

今回このような緊急事態のため、学生ビザの授業出席条件は柔軟に対応されることになりました。僕のように、もともと教室での授業だったものがコロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインに移行しても学生ビザに変更はありません。なので、現在でもアメリカに滞在しています。

このように、学生ビザ用件の柔軟化も迅速に決定がなされて混乱は起きませんでした。

最後に

今の留学生活は想像している姿とは違います。ですが、今もアメリカMBA留学を続けられていることに対して感謝の心を持ち、何事も前向きに考えて、よりたくさんのことを吸収できるように努力していきたいと思います。

 

コメント