アメリカでは日本と違って大学の成績をものすごく気にします。成績がよければ就職の際に有利ですし、大学院入学に至っては高成績が必須です。
一方で日本は大学を卒業したかは問われますが、成績を聞かれる機会は少ないでしょう。なので大学生活は単位さえ取れればいいやという考え方の人がほとんどではないでしょうか。
僕もそんな日本人の一人でした。
アメリカ交換留学から帰国した4年秋学期より改心しましたが、それまでは遊び呆けていました。授業休んで何度もドライブへ行ったりなど。よってGPAは2.7しかありませんでした。大学院入学には最低3.0が必要。理想は3.5以上です。
はっきり言ってMBA留学する上で低いGPAはかなり不利です。ですが今からでも打てる手はあります。
今回はGPA低いけど、アメリカMBA留学したいという方のために、どうすれば低GPAを挽回できるか書いていきたいと思います。
GPA3.0以下で特筆したキャリアがなくてもMBA留学を諦めない
ネット上には「GPAが低くても心配する必要ない」「GPA低くてもトップ校に入学できた」という情報が溢れています。
僕の意見はそれらの情報は正しいと思いますが、重要な点が強調されていません。
GPAが低ければ選考において不利ですし、それを挽回できる特筆したキャリアやGMATの点数などがなければ厳しいでしょう。
ただそのような輝かしいものを持っている人はMBA留学を目指す人の中でもわずか一握りだと思います。
実際僕がトップ校を諦めた理由の一つはGPAが低いことであり、挽回可能な特筆したキャリアがなかったことでした。
ただ、ここで諦める必要はありません。挽回方法はあるのです。
挽回方法1:アメリカ成績評価機関(WES)に評価依頼
通常、選考の際の成績表は出身大学で発行してもらった英文卒業証明書と成績証明書を留学先大学へ提出すれば終わりです。
ですが、それらに追加してアメリカ成績評価機関(WES)を経由した成績表を提出することができます。その際GPAもWESで再計算されます。
実はWESで計算してもらった方が日本の大学が計算したものより高くなる傾向があるようです。(高くならない可能性もあります)
具体的な使い方はネットで検索すれば出てくるので割愛しますが、実際に僕もWESを使って計算してもらいました。
すると2.7が3.4に。なので選考にはWES経由の成績表も併せて提出しました。低GPAで悩んでいる方は使わない手はないでしょう。
デメリットとして時間がかかります。僕の場合、成績表をWES送ってからWESの成績票が出来るまで1ヶ月以上かかりました。なので早めに申し込むことをお勧めします。
また非常に高額です。成績評価に$200以上かかります。そしてWESから出願大学に成績を送る際、逐一費用を取ってきます。さすがアメリカ、取りっぱぐれがありません。もちろん日本からWESに書類を送る費用もかかります。
このようにデメリットもありますが、低GPAであれば真っ先にこの方法を検討することをお勧めします。
挽回方法2:GMAT目標点を上げる
もしそれでも低い場合、GMATの点数をあげるように努力しましょう。非常に難しいですが、GMATで高得点を取れば学力に問題ないことを証明できます。
そのためには、独学でなんとか乗り切ろうと思っていた人は予備校へ行き、少しでも高い点数が取れるように努力した方がいいでしょう。
GMATは勉強量と点数が比例しやすいテストだと思うので、時間の投下量を増やすことによって低GPAをカバーする方法は有効と思われます。
挽回方法3:大学アドミッションへ説明
大学アドミッションへアメリカと日本の大学ので成績基準が違うことを説明するのも一つの手です。
実際にアメリカは成績のインフレ状態です。多くの人が3以上をキープしていますし、大学院を目指す人は限りなく4に近いGPAを保有しています。
理由は2つあります。1つ目はアメリカでは就職の際もGPAを重視されるので、多くの学生が好成績を取ろうと努力します。そして2つ目が、教授側も学生に好成績を取ってもらおうと努力します。全員がAを取れるように学生をサポートをしたり、成績が低い学生に追加課題を与えて挽回のチャンスを与えたりします。
このように日本とは全く状況が違うと思います。アメリカの基準で日本の大学の成績を見られたら、フェアとは言えないですね。
なので出願時に追加でレターを作成し、日本では成績の基準が厳しくAを取る学生はほとんどいないこと、多くの人がGPA2点台で卒業することを説明しましょう。
挽回方法4:大学のレベルを落とす
WESに依頼してもGPAが上がらない。特筆するキャリアもない。GMATの点数も上がらない。そんな方は大学のレベルを落とすことを検討しましょう。
常に理想を高く持つのは素晴らしいことですが、現実を冷静に分析し勝てる可能性のある土俵で勝負することも重要です。
トップ校に強いこだわりがあれば別ですが、MBA留学をすることが目標の場合、自分の今の実力と残り時間を考えて大学のレベルを落とすのも、素晴らしい戦略と言えるでしょう。
実際に、僕がトップ校ではなく中堅州立大学を留学先に選択したのも、自分の実力と残り時間を分析してこの選択がベストだったからです。
留学時期を後ろ倒しすればトップ校に合格する自信はありました。しかしながら、年齢的なリミットを迎えつつあったため、自分の勝てる可能性のが高い土俵で戦うことに決めました。
最後に:MBA留学で低GPAを挽回する方法
アメリカ留学を将来考えるのであれば大学の成績は重要です。今あなたが大学生であれば目の前の授業に必死に取り組みましょう。
もし既に大学卒業しておりGPAが低い場合、キャリアで挽回するように努力しましょう。
それでもダメなときは、今回ご紹介した挽回方法を試してみてください。低いGPAは不利ですが、挽回できるチャンスは残されています。
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