コロナ禍のアメリカからの日本帰国レポート

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5月中旬、コロナ禍の中アメリカから帰国しました。

日本、到着後は検疫所の方や厚労省の担当の方が丁寧に教えてくれましたが、帰国前は日本到着後にどのように動けばいいかあまり情報がなく正直不安でした。

そこで、今回はコロナ禍での帰国に関して、自分の体験を書いていきたいと思います。

尚、僕は2020年5月に成田空港に午後到着する便に搭乗しました。他の空港着の方や早朝着の方は動き方が違うかもしれません。

そして、状況は刻一刻と変化していきます。なので、体験記として読んでいただければ幸いです。

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コロナ禍の機内

搭乗率

搭乗率は40%くらいでしょうか。通常通り着席後、乗客がばらけるようにCAが座席をアサインしていました。乗客は日本人以外だと、シンガポール人やフィリピン人が乗っていました。彼らは成田経由で本国に帰国すると思われます。

機内サービス

一部のアメリカ国内線では飲み物サービスを廃止していましたが、流石に太平洋を横断する路線。飲食サービスも機内食も通常通りでした。

僕の搭乗したアメリカン航空は乗客のマスク着用義務化済み。そのため、全員マスク着用していました。飲食時はマスクを外します。

到着前の書類

普段と違うのは、到着前に多くの書類が配布されます。内容は自分の体調に対する質問票、検疫所からの要請書、14日間の待機場所を記載する紙など。

 

成田空港着陸後

成田空港到着後すぐに降機できませんでした。おそらく、検査場の混雑を避けるためだと思われます。その後、以下の順番で降機が始まりました。

成田で国際線に乗り継ぐ人

成田から、シンガポールやフィリピンへ向かう人はここに該当します。PCR検査義務がないので、すぐに降りていきました。

成田空港に自家用車で家族等が迎えに来られる人

成田空港に自家用車で家族等が迎えに来られる人は2番目に降機できます。成田到着後、タクシーを含む公共交通機関の使用はできません。そのため、関東出身の人がメインだと思います。

ちなみにハイヤーとレンタカーは公共交通機関にあたらないとのことです。ハイヤーやレンタカーで帰る人もここで降機できます。

誰も迎えに来ない人

成田到着後、誰も迎えに来られない人です。この人はPCR検査結果を成田空港付近の東横インで待つことになります。

僕は関東以外出身なので、ここに該当しました。そのため、ゲート到着後1時間以上機内で待ちました。

降機後

降機後の動き方です。以下の順番で進みます。

検疫官から要請内容に関して説明を受ける

検疫官から1対1で健康状態の問診と、要請内容について説明を受けます。質問があれば、この時にできます。

PCR検査

そしてPCR検査です。やることは、鼻の奥に綿棒を入れて粘液の採取。かなり奥の方まで綿棒を入れるので、かなり痛かったです。

入国、荷物の受け取り

PCR検査後は、入国審査と預け荷物の受け取りを行います。

段ボール製簡易ベットが並んだ場所で待機

コロナ帰国

その後、段ボール製簡易ベットが並んだ場所でしばらく待機します。その際ちょっとした軽食が支給されました。すごくありがたかったです。

ちなみに、この簡易ベットは帰国ピーク時に近隣ホテルが満室の際、臨時宿泊場所として実際に使われました。僕は帰国ピーク後だったので、ホテルに移動できました。

東横インへ移動

しばらくして、バスの準備ができたとのことなので外に移動します。これから成田空港付近の東横インに移動です。

そして、東横インは前述の「誰も迎えに来ない人」のPCR検査結果が判明するまでの待機場所です。

このバスは感染症予防万全です。

コロナ帰国

成田空港に自家用車で家族等が迎えに来られる人は、自宅でPCR検査結果を待つことになりますので、本項以降関係ありません。

東横インでの滞在

PCR検査結果は日本到着、翌々日の朝、連絡が来ます。なので、PCR検査結果が出るまでの2泊を東横インホテルで過ごします。その間、部屋の外に出ることはできません。

部屋

コロナ帰国

シングルの部屋にアサインされました。日本のビジネスホテルなので狭いですが、バスタブ付きで、久しぶりのお風呂に癒されました。

テレビ、WIFI完備なので飽きることはないと思います。

食事

コロナ帰国

食事は毎日3食支給されます。ドアノブにお弁当がかけられるので、アナウンス後に扉を開けて各自取ります。

量は多めです。大食いの人に合わせているのでしょう。毎食違うものが出ますし、味噌汁がついていたのが良かったです。

食事後はゴミを袋に入れて、扉の外に出しておきます。

到着翌日正午までに、チェックアウト後の待機場所を確定

チェックアウトは到着日、翌々日の朝10時です。到着日の翌日正午までに、チェックアウト後の待機場所(ホテル)を確定して、アンケートに記入後、自室ドア外側に貼る必要があります。

チェックアウト後の選択肢

コロナ帰国

チェックアウト後の行動は以下から選択します。

(1a)成田空港東横イン新館へ徒歩で移動

(1b)トヨタ・ニッサンレンタカー成田空港営業所へ徒歩で移動

(2)自家用車で家族等が迎えに来る又はハイヤーで自宅・ホテルへ移動

(3)成田空港直行バスを利用(空港内のホテル・レンタカー営業所を利用する場合など)

(4)成田空港周辺主要ホテル行きバスを利用

(5)成田駅周辺主要ホテル行きバスを利用

(6)羽田空港及び羽田空港周辺主要ホテル行きバスを利用

(7)天王洲アイル・品川駅周辺主要ホテル行きバスを利用

 

引続き公共交通機関の利用はできませんが、自家用車でホテルまで迎えに来てもらうこともできますし、レンタカーで自宅まで帰ることもできます。

それができない人はホテルを予約することになります。公共交通機関での移動ができないため徒歩移動できる(1a)成田空港東横イン新館。もしくは、シャトルバスが運行している(4)成田空港周辺(5)成田駅周辺(6)羽田空港周辺(7)天王洲アイル・品川駅周辺から選ぶ必要があります。

僕はアパホテル品川泉岳寺を予約したので、(7)の天王洲アイル・品川駅周辺を選択しました。ホテル予約の際、念のため、海外からの帰国者で14日間の待機場所として宿泊したいことを伝えて了承を得ました。

陰性の連絡、そして14日間の待機場所への移動

日本到着翌々日の朝、陰性の連絡が電話でありました。チェックアウトの準備をし、次の待機場所へ移動です。

アナウンスがあるまで部屋で待機します。チェックアウトは待機場所までの移動手段ごとにします。

そして10時半頃、自分の番がやってきました。成田空港から東横インまでの移動で乗ったバスと違って、通常のバスでした。WIFIも完備されています。

コロナ帰国

バスは羽田空港、天王洲アイルを経由して、泉岳寺駅前のホテルに到着。到着は13時頃とチェックインには少し早いですが、部屋まで通してもらいました。

PCR検査、移動費、滞在費、食費を含め、ここまで全て日本政府負担でした。

ホテルでの14日間の自主待機

新たなホテルで14日間の自主待機を継続します。ちなみに、14日間の自主待機は、日本到着日翌日から起算して14日間です。なので、自主待機のホテルは13泊分必要となります。そして、ここから先は全て自己負担となります。

部屋の清掃

部屋の清掃はないため、新しいアメニティはドアの外に置かれます。ゴミや交換必要なタオルはドアの外に出しておくと、回収してくれます。シーツ交換したい時は、電話をすると持ってきてくれます。

アパホテルは海外帰国者の受け入れ実績豊富のようで、とても慣れていました。

食事

困ったのは食事。「外出しないでください」と要請を受けている一方で、食事を取らなければ生きていけません。実は、事前に検疫所の人に食事はどうすればいいか確認しましたが、的を得た回答が得られませんでした。

検疫所の回答が的を得ないのは、自主待機はあくまで「要請」。限りなく命令に近い要請ですが、ここからは個人の自己判断、自由意志での行動です。

僕はデリバリーをうまく活用して過ごしました。都内のホテルを予約したのは正解で、デリバリーのオプションが豊富でとても助かりました。

 

そして、14日間の自主待機が終わり新幹線に乗って無事に帰宅です。

最後に:コロナ禍でのアメリカからの帰国レポート

実は、このようなイレギュラーな帰国は僕にとって2回目です。

2009年にアメリカへ交換留学をした際の帰国時も、豚インフルエンザが流行しており、防護服を着用した検疫官が飛行機着陸後に乗ってきて、一人一人体温をチェックしていました。

しかし、今回はそれ以上の経験でした。

 

世間では、日本政府や厚労省のコロナ対応について批判があったのは承知しています。

しかしながら僕は感謝しかありません。

日本居住者を感染拡大から水際で守りつつ、帰国邦人も最大限保護する施策を敷いてくれました。

この場を借りて、感染リスクを顧みず、働いて下さった方々には感謝申し上げたいと思います。

航空会社の方、空港職員の方、厚労省の方、検疫所の方、ホテルの方、バスの運転手の方。ここで挙げられなかった方々もたくさんいます。すべての方に感謝です。

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